ーryokunaisyou

緑内障について

 

兵庫県相生市那波南本町5-19マップをみる

緑内障とは

緑内障とは目から入ってきた光の情報を脳に伝える視神経に障害が起こり視野が狭くなる病気です。

症状としては少しづつ見える範囲が狭くなってきます。

進行が非常にゆっくりで両目に同時に発症することは稀なので

病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどなく見えにくくなってから気付くことが多い病気です。

原因

眼圧がその人の網膜神経線維の強さより高い場合に、圧力に耐えきれず時間をかけて

網膜神経線維が障害されていきます。

網膜の細い血管の循環が低下することも要因の一つと言われています。

眼圧が高くなる原因により原発緑内障、発達緑内障、続発緑内障に分類され

原発緑内障と続発緑内障はさらに開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分かれます。

眼圧とは眼の中の水(房水)の量によりきまり、房水は隅角からフィルターの役割をする

線維柱帯を通り出口のシュレム管から眼の外に排出し眼圧が調節されます。

【原発開放隅角緑内障】

房水の出口である線維柱帯がゆっくりと詰まり眼圧が高くなっていく慢性的な病気です。

【原発閉塞隅角緑内障】

隅角が狭くなり線維柱帯がふさがり、房水の流れが妨げられることが原因で眼圧が上昇します。

【発達緑内障】

生まれつき房水の流れる器官(隅角、線維柱帯、シュレム管)が未発達のことが原因で起こる緑内障です。

【続発緑内障】

眼の外傷、糖尿病、目の炎症などによるほかの目の疾患による眼圧上昇や

ステロイドなど薬物による眼圧上昇が原因で起こる緑内障です。

治療法

現在、一度障害された網膜神経線維を回復する治療方法はありませんが眼圧を下げる治療法があり眼圧を調整し進行を遅らせることが可能です。

方法として点眼剤(目薬)、内服治療(飲み薬)、手術治療があり症状に合わせた治療をする必要があります。

 

最後に

初期~中期は自覚症状がないため、気づかないうちに進行して手遅れになってしまう方が多いです。

視野が狭くなり視界がぼやけてしまってから受診、治療を始めても進行は遅らせることは可能ですが元の視力は戻りません。

比較的中高年に発症リスクが高いというデータがありますので40歳を過ぎれば定期的に緑内障の検診を受けましょう。

 

そして緑内障と診断された方は症状の進行スピードを把握し5年、10年先の緑内障の状態を予測してもらうことが大切で、10年後見えにくくなっている可能性があるならば手術のできる病院を紹介致します。

ただ、進行スピードなどのデータを治療に活かすために1つの病院に継続的に診察してもらうことも重要です。

緑内障は「症状が出てからでは遅い」というのがキーワードで

定期的に検査をし、緑内障と診断されれば通院を続け進行を遅らせる治療をしていきましょう。